蜜愛シンドローム ~ 陥溺の罠 ~【完】
・・・と、叫ぶように言った絢乃に。
純也ははぁと息をつき、じろりと絢乃を見た。
「・・・だから忠告したじゃないですか。気を付けろ、って」
「もっとハッキリ言ってくれないと分かんないよ───!!」
「あのとき言ったところで、秋月先輩は信じなかったでしょう。・・・ま、頑張ってくださいね、秋月先輩?」
純也はそう言い捨て、自分の作業へと戻っていった。
一人残された絢乃は、心の中でえぐえぐ泣きながらその場に立ち尽くしていた・・・。