蜜愛シンドローム ~ 陥溺の罠 ~【完】
翌日。
絢乃はパソコンを前に、うーんと首を捻っていた。
昨日の帰り際、テスト系に本番系から商品マスタをコピーしたはずなのだが・・・。
「・・・あれ、なんで消えてるんだろ?」
昨日の時点では、確かにデータはデータベースに入っていた。
卓海に言われたとおり、商品名は適当な文字列で埋めたので、データに問題があって誰かに消されたわけでもないと思うのだが・・・。
とりあえずコピーするプログラムはサーバーに保存してあったため、絢乃はそのプログラムを再度実行し、データをコピーした。