蜜愛シンドローム ~ 陥溺の罠 ~【完】
「・・・しかし、さすがに多すぎないか? これでは秋月が休む暇がないだろう」
「大丈夫ですよ。大変なのは食事が絡む部分だけで、その他は点呼ぐらいしかすることはないですから。絢乃ちゃんなら、全然大丈夫ですよ」
・・・って、なぜ卓海が自信たっぷりに言うのか。
絢乃はがくりと肩を落とした。
───生贄決定だ。
慧も来ると言っているのに・・・どうなることやら。
今の時点から既に激しく不安だ。
絢乃ははぁと内心で大きなため息をつき、ぼんやりとホワイトボードを見つめた・・・。