蜜愛シンドローム ~ 陥溺の罠 ~【完】
絢乃は水着とラッシュガードを手にし、奥のバスルームへと向かった。
ちなみに部屋は家族単位で割り当てられ、絢乃はこの部屋を慧と使うことになる。
絢乃は手早く水着とラッシュガードを身に着け、その上にハーフパンツを穿いた。
そのままバスルームを出、着ていた服をトランクの上に置いてタオルを首に掛ける。
「・・・あれ、アヤ。もう行くの?」
と声をかけてきた慧に、絢乃はドアの方に歩きながら言った。
「うん。幹事は20分前に集合なの。食材の準備とかいろいろあるからね」
「そうなんだ。じゃあ後で会おうね、アヤ?」
「うん」
絢乃は軽く頷き、サンダルを履いて部屋を出た。