蜜愛シンドローム ~ 陥溺の罠 ~【完】
───自分でも歪んでるって気付いてるんだ。
と思わず言いそうになった絢乃は、慌ててその言葉を飲み込んだ。
それにしても・・・。
確かに、強烈だ。
10人いれば10人が認める美少女ではあるが、まさかああいう性格だとは・・・。
「・・・とにかく、行くぞ。もう軍曹は外にいる。オレは機材を運ぶから、お前は食材を運べ」
「あ、は、はい」
卓海の言葉に、絢乃ははっと我に返り、慌てて裏口へと向かった。