蜜愛シンドローム ~ 陥溺の罠 ~【完】
「午後2時から、第二開発課で貿易システムの仕様変更について説明会があるそうです」
「・・・え、仕様変更?」
「で、僕と秋月さんに出席してほしいとのこと。・・・以上、伝えましたからね」
言い、純也はすたすたとエレベーターの方へと歩いていく。
どうやら、わざわざ伝言に来てくれたらしい。
しかし、時計を見てみると・・・
「えっ、もう13:50っ!? あと10分しかないじゃんっ」
「急ぎな、絢乃! 後片づけはあたしがやっとくからっ」
───結局。
絢乃は、その日の『本日の鍋料理』を半分も食べることができなかった・・・。