恋愛温度(番外編も完結しました)
そして、私がバイトしている期間ずっと、

和司は、金曜に来ては2泊して、日曜の最終電車に乗って帰っていった。

その度に私にウザがられ、みかんにからかわれるのに、

満足そうに帰っていく姿が、なんだか可愛くて、

いつの間にか私の心を掴んでしまった。

でも、それだけだ。

まだ、元彼への気持ちを吹っ切れてない私にとって、

新たな恋に進めるほど、

切り替えの早いタイプではなかった。

バイト最後の日、

ペンションのマスターから、給料と

あいつからの手紙を渡された。
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