恋愛温度(番外編も完結しました)
野原結花さま

本当は、バイトの最後の日にあなたを迎えに来たいと思っていました。

どうしても、仕事の休みが取れず会いにいくことができなくなりました。

初めて君を意識したのは、ペンションで一生懸命働くあなたの姿でした。

あなたが気になって、話したくて、

どうしても、振り向いて欲しくて、バンをジャックする荒業に出たのです。

舞い上がってしまって、あなたを傷つけてしまったこと、

まだ後悔しています。あの時のあなたの涙は忘れることができません。

失恋したばかりな俺でも、また、恋ができるなんて、

あの時君に逢えたのは奇跡だったと思っています。

嫌われているとわかっていても、

あなたに会うためにペンションにやって来ていました。

まだ許してはもらえないかもしれませんが、

出来るならまた東京で会ってもらえたらと思っています。

実は、あなたの友人の浅田さんに携帯番号を教えてもらいました。

ただ、かけていいものかどうか悩んで、

もしかけることを許してもらえるなら、

あなたから電話をしてもらえないでしょうか。

連絡をお持ちしています。

皆川和司



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