恋愛温度(番外編も完結しました)
ハラハラと溢れる涙は、


私の中の心の温度を冷やしていくのに十分だった。


もう、

何も知りたくないよ。


もう、

何も信じられないよ。


もう、

消えてなくなればいい。


私の、和司を愛しいという思いも、記憶も…



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その日、私は電車に飛び乗り、

みかんの実家のペンションへと向かった。


別に意図があったわけではない。


ただ、一人になりたかった。


すべてをアイツと共有しつつある私が、

一人で存在していた場所だったからかもしれない。



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