恋愛温度(番外編も完結しました)
「あなたは、向こうで用事があるのかしら?」

「え、あ、いえ、しばらくのんびりしようかと思って。

 知り合いの処だけには連絡してあって、

 泊めてもらえるようにお願いしてあるんです。」


「なら、アルバイトしない?」

「え?」


「別荘片付けの手伝ったり、話し相手になってくれると嬉しいわ。

 ダメかしら?」

「あ、でも…」


「ね?いいでしょう?

 一人で別荘にいるのは辛くなるかもしれないし、

 それに…あなたも一人にしたくない。」




見知らぬ人にそんなこと言われるほど、

私はひどい顔をしていたんだと思う。


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