恋愛温度(番外編も完結しました)
もう、
コ ワ サ ナ イ デ
「あははは…」
傷は思いのほか深くて、
溢れ出す血液の赤と透明な液体と混じって
うす紅色のシミを服の上に残しながら
地面へと流れていく。
嘘と真実が混じり合って
紡ぎ出された和司の言葉のようだな
壊れてしまった私の心に留まることはない…
「何やってるんだよ。
それ離せ、血を止めないと!」
「あはは…粉々。
これは私だわ、
壊れてしまえば中身は地面に吸い込まれて
存在すら無くなってしまうような
残ったのは何も使い道のない残骸。
もう捨てるしかないわね。」
「結花!!」
「捨てていいのよ。
砕けてしまったのよ。
こんなの、もういらないでしょ。」
和司はあたしの止まらない血液を、
ハンカチで止血しながら、
「やめて結花、やめて。
ごめん結花。謝るから…やめて」
泣いていた。
コ ワ サ ナ イ デ
「あははは…」
傷は思いのほか深くて、
溢れ出す血液の赤と透明な液体と混じって
うす紅色のシミを服の上に残しながら
地面へと流れていく。
嘘と真実が混じり合って
紡ぎ出された和司の言葉のようだな
壊れてしまった私の心に留まることはない…
「何やってるんだよ。
それ離せ、血を止めないと!」
「あはは…粉々。
これは私だわ、
壊れてしまえば中身は地面に吸い込まれて
存在すら無くなってしまうような
残ったのは何も使い道のない残骸。
もう捨てるしかないわね。」
「結花!!」
「捨てていいのよ。
砕けてしまったのよ。
こんなの、もういらないでしょ。」
和司はあたしの止まらない血液を、
ハンカチで止血しながら、
「やめて結花、やめて。
ごめん結花。謝るから…やめて」
泣いていた。