恋愛温度(番外編も完結しました)
バツの悪い顔をする。
本人が一番わかっていることなんだろう。
「じゃあ、俺も一緒に行く。仕事休むから。」
「何言ってるの?たかがランチじゃない。」
眉間にしわを寄せて、
私の両手を掴む。
「結花。俺を捨てるの?」
「和司?」
「もうあんな思いをするのは嫌なんだ。
結花をなくすなんて死んだほうがマシだ。」
息が止まった。
あたしは一人で傷ついていた気になっていたけど。
今回のことで傷ついていたのは、
和司も同じだったの?