恋愛温度(番外編も完結しました)
「ねぇ和司…私何処にもいかないよ。

 心配しないで、他に行くところもないから。」


「ホント?」


「うん。私嘘を言ったこと無いの知ってるでしょ?」


眉間のしわを緩めて、息を大きく吐いた。


ねぇ和司、一緒にいることは、

今の私たちに意味があるのかな。


抜け殻のような私でも、

壊れている私でも、

あなたにとっては必要なの?


いつも不安そうに私を覗き込む込む和司。


私の心が溶けるのを待つかのように。


毎日繰り返す。




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