恋愛温度(番外編も完結しました)
「よかったね姫様、城から出られて。」


みかんが声に出して笑う。


「笑い事じゃないよ。」


「監禁とはね~はやりのヤンデレですか?」


「流行ってないない。」


「お互い信じられないとは、気の毒な人たちだね。

 なんで一緒にいるのか理解に苦しむな?」


「うん…信じられないけど、

 信じたい気持ちはある。

 これからは、嘘は無しで行くって言葉を信じたいの。」


「それにしても、一言も相談なしで失踪とか、

 今回あたしも怒ってんだけど?」


「ごめん。」


「信用できない?」


「いやいや、信じてますけど…気が動転しててね~…」


「次やったら縁切るよ。」


「肝に銘じます。」

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