恋愛温度(番外編も完結しました)
和司が、家を出て間もなく、

私もマンションから出て三つ先の駅の


コインロッカーに向かう。



なんて、用心深いのか、と思うほど私は徹底していた。


図書館や、ネットカフェも、一箇所にはせず、転々とした。



と、言うのも、


調べれば調べるほど、不安材料が見つかるからで、


真っ先に分かったのは。



吸収合併でもなく、乗っ取りでもなかった。


内部の人間による社長失脚を狙ったものだった。





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