恋愛温度(番外編も完結しました)
証人の欄まで綺麗に埋まって、

あとは私の署名捺印を残すのみのもの。

「サインしてくれるでしょ?」


「まって、そんな急に、困るよ。両親にだって言ってないし、

 心の準備だって、さっきまで別れたつもりでいたのよ。」


「無理。すべてを話した以上結婚しか選択の道はないんだよ。?

 それとも、俺の会社の信用なんて関係ない?」」

「それに証人の欄、俺のオヤジと、君のお父さんの名前だろ?」


ええ~~??気が付かなかった

「だって今、父は広島に単身赴任中で、

 会いに行ったの?いつ?」

「昨日の夜行で行って、朝まで粘ってやっと許してもらった。」

「だから、昨日帰ってこなかったの?」

和司はにやっと笑って頷いた。

「携帯も切ってたから、結花がイライラしてるかなとは思ってたけど、

 どうしても今日、この時にこの届けを渡したかった。」

「結花…」

「もう、何から何まで、自分の思うようになるとは思わないでよ。

 まだ許したわけじゃないんだからね?」








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