恋愛温度(番外編も完結しました)
白の空間に赤い浮き玉が踊る、

くるくると、回ったり、ういたり沈んだり

なんだっけこれ、

どこかで見た。


私はどこ?

ああ、この赤い玉の一つだ。

金色のタグにはYukaと、

そしてはるか上でくるくると回っている

そこにも金色のタグ

Kazushi

「和司、待って。」

沈んでいく私を追い越して

いくつもの赤い玉が金色のタグをきらめかせて

上がっていく。


思い出した。これは温度計。

いつか和司が壊した…

温度計だ。

< 197 / 311 >

この作品をシェア

pagetop