恋愛温度(番外編も完結しました)
「人生遅すぎるなんて生きてる限りはないですよ。」

和司の言葉は、私たち親子に少しだけ温もりをくれた。

この人の温かさは育ちから来るのだろうか?

「パパ…」

うわあ何十年ぶりじゃない?鳥肌が立つ。

「お…おう、なんか照れるな。」

パパも鳥肌ったってるのかもね?

「ごめんなさい。素直じゃない娘で…」

「お互い様だな。報告に来てくれて嬉しかった。」

「うん。」

和司は頭を撫ぜ、

「よかったな。」

って笑った。
 
良かった。あなたと一緒で。

そう思うと自然と笑顔になった。





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