恋愛温度(番外編も完結しました)
終電になんとか間に合って、

駅から歩いてすぐに私のマンションがある。

親戚の持ち物なので嘘みたいに安い家賃で住まわせてもらって、

私ってホント恵まれてるって思う。

マンションの暗証番号を押してエレベーターに乗ろうとした瞬間だった。

スルッと入り込んできた男。

「きゃっ!!」

大声を出そうとしたあたしの口を抑えた。

「結。驚かないで俺。」

「ん、、んっ」

じたばたする私に、

慌てて離した男は、忘れもしない元彼の武井達也。

「あ、ごめん。」

「達也、、なに?これじゃ強姦でもされると思ったじゃん。」

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