恋愛温度(番外編も完結しました)
広島空港から、沖縄まで、あっという間の時間だった。

確か日本地図を見ればかなり近い位置にある。

とはいえ、やっぱり沖縄は南国ムードたっぷり。

日本であって外国って言われる所以だろう。

「かぜが暖かいね。」

私がそう言うと、和司はニコリとして、

「機嫌直って良かった。」

と言った。

和司があれこれ気を使っているのに、

私ってばすごく態度が悪かったんだ。って

改めて気づかせられた。

「ごめん。別に機嫌が悪かったわけじゃないの。

 ただ、ちょっとだけ、色々不安なんだと思う。

 今まで色々ありすぎて、変に勘ぐっちゃう癖がついた。

 ね、もうなにも隠してないよね?」

「だから、サプライズは色々…」

「そういうんじゃなくてよ。」


……



「あるよ。」

「え?」

「ある。ホントは一番最初に話さなくちゃならないこと。」





 



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