恋愛温度(番外編も完結しました)
俺は公園のベンチに結花を座らせ

背後に立った。


「和司?」

「振り向かないで、

 多分、俺はこれから

 君に卑怯なことをしようとしているんだよ。

 憎んでもいいよ

 恨んでもいい

 でも聞いて欲しいんだ。

 最後まで聞いてくれるよね。」


結花はしばらく間をおいてから


「うん。聞く。

どんなことでも…

それで和司が楽になるなら、

言いたくない和司を

追い詰めているのは

私だもの。」


そして俺は話し始めた。


嘘でまみれた俺の半生を…








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