恋愛温度(番外編も完結しました)
「見積もりできました。」


私は戻ってから、ぼんやりしっぱなしだ、

さっきまでのことが嘘なんじゃないかと

感じていた。


泣きじゃくる私を受け止めてくれたけれど、

和司はもう私のことは過去になっているのかもしれない。


そう思えば思うほど、

日に焼けて、やせて精悍な顔つきになった和司が

頭の中を占める。


「店長ってば!」


「え?]


「もう、店長戻ってから変ですよ?見積もりできました。

 メ-ルで送るのでいいですか?」





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