恋愛温度(番外編も完結しました)
「和司。」

「うん?」

コーヒーを入れてもらいながら不思議な気分に包まれていた。

和司がまるで何もなかったように私の前にいる。

昔の顔とは少し違う。

だけどあの頃と同じ表情で…


「私ね。」

そんな顔で見ないで…

揺らいでしまう

「私、謝らなきゃならない、そしてい願いがあるの。」

「何?」

「その…私たちまだ離婚してません。」

「は?」

「届け出してないの…まだ…出せなかったの。」

「それって…結花がまだ俺の妻ってこと?」

「うん。あのね…だから…」

「まだ結花は俺のものなの?」

「え…と、きゃあっ」

「こんなふうに抱きしめていいんだよね!」

「あ~~っちょっとまってよ~~か…」

和司はあたしを抱きしめながら、

小さく肩を震わせてる…?


「くくく…」

笑ってる?

「あはは……っ」




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