恋愛温度(番外編も完結しました)
「な、何よ、笑うとこなの?」

アハハハハハハ

「ちょっとぉ」


「だっていつ言い出すかと思って、

 結花がいつまで黙ってられるんだろって

 流石だよ。

 もうばらしちゃうんだから。」


「?知ってた?」


「まあ、昨日偶然ね。これ取りに行ったらさ、

 びっくりだよ、戸籍そのままで

 今日、出したか聞いたのに、黙ってるし

 いつまで黙ってるのかって思ってたんだけど、

 さすが結花、もうバラしてんじゃん。」

和司は戸籍謄本をひらひらさせる。


笑ってるのに、淋しい顔?

ううん?怒ってる顔?


「知ってるんなら、試したりしないで、

 ひどいよ笑うとか。」


「なんで?なんで出さなかったの?」


そ、そんな真剣な顔で聞かれたら、

ホントのことが言いにくいじゃない…



「あ、あのさ…」





< 275 / 311 >

この作品をシェア

pagetop