恋愛温度(番外編も完結しました)
埃だらけのソファーの上で、目覚めた朝。

抱き合いながら、


和司は言った。


「避妊しなかった。何かあったら責任取るから。」

それを聞いて笑ってしまった、


「ねえ?夫婦なのにどう責任取るのよ?」


「あ、そうだった。」


二人で笑った。


ねえ、和司?


私たちきっと、これからだよね。


長い長い間の色んなこと、無になることはないけれど、

それが私たちの人生を作ってきた。

運命なんてことで片付けてしまいたくはない。

わたしたちは今、私たち自身の意思でお互いを求めた。

どんなことがあっても、どんなことが起きても

二人でいられるなら、乗り越えられる気がするよ。

だっていま


確かに感じる熱い思いがある。





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