恋愛温度(番外編も完結しました)
宝田さんは、

くくっと笑って、

「部下、そうだな、部下なんだけど。

 それ以上になりたいんですけどね。

 残念ながら、結婚してるらしい。

 まあ、いい女には、男がいるもんですがね。」

「へえ、そんなにいい女なんですか?」


「可愛い顔してんだけど、ガチガチに真面目で固くて

 全くなびいてこない、身持ちの固い女ですね。


 日本なんか未練ないんですけど、

 電話で彼女の声聞くと妙に癒されて、

 結構頻繁に帰ってちょっかい出すのが楽しみでね。

 そんなこと言ったら、一発飛んできそうです。」


愉快そうに、はははっ

と声を上げて笑った。


俺はその話を聞きながら、結花を想像していた。

この人の言う女のイメ-ジが結花と重なる、

俺は笑顔を浮かべながら、


「そんな感じの女なら俺の知っているやつにもいますよ。

 俺の元妻もそんなヤツでしたよ。」





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