恋愛温度(番外編も完結しました)
「ああ、お名前伺ってませんでしたね?」


「すみません、あいにく今肩書きとかなくて、

 最愛の妻に振られて傷心放浪中なんですよ。

 そろそろ、ちゃんと先のこと考えなくてはなんですがね。

 私、皆川和司と申します。」


「皆川?」


宝田さんは驚いた表情をしてから、


「その元奥さんて、もしかして結花さんですか?」


少し大きめな声を上げた。


「え?」


「違いますか?」


「はい。でも何故?」



アハハハハ



突然大きな声で笑った。




「さっき言ってた店長は、

 皆川結花さんですから。

 はは、そうですか

 世間は狭いですね

 こんなところで、ライバルに会うなんて。」






 
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