恋愛温度(番外編も完結しました)
結花と別れたあと、会社は、

後任に引き継ぎ、役職をおりた。

日本に帰ってもあそこに俺の席はない。

もし向こうに帰るなら、

それなりの仕事を探さなくてはならない。

それまで結花がひとりでいるかどうか、

ある意味賭けだとも思った。


ほろ酔いになりながらイタリアの街を歩く。

宝田さんから聞いた結花の話で

心が膨らんだ。

少しでも早くアイツに会いたい。

会って、結花の本意を確かめたい。




澱んでいた視界が晴れて、歩くべき道が見えてきたきがする。
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