恋愛温度(番外編も完結しました)
「まさかNOなんて言わないよな?」


キラリと上目遣いで凄まれて、

ビビる私。


「そ、それはどうかな?

 私から簡単に返事が聞けるなんて思ってないよね?」


こんな大事なことそんな簡単にYESとか言えないよ。

黙り込んだ私に、にやりとわらいかけて。


「ていうか、返事なんて意味ないし。」


和司は白いビロードの箱を開けると

キラキラとした石のついたシルバーに光るリングを、

私の指にすべらせた。



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