恋愛温度(番外編も完結しました)
それでも私は、部長のそういうネチネチしたのをよしと思わず、

部長に抗議したのだ。


「部長のその言い方は、部の雰囲気を悪くすると思います。

 上司として尊敬できません。」


課長のフォローを一番しているのは私で、その私に言われてしまって


「大人気ないことをした。」


と、その場で言ってくれたのだ。

私はその態度にえらく感激し、部長を褒めちぎり、

なんか凄く部が盛り上がった。


部の雰囲気は格段とよくなり、部長と私の株が上がった。


当事者の課長は、あの時どうしていたんだっけ?

そうだ、後で課長に呼び出され、

思い切り泣かれて、

「好きだ、付き合ってくれ。」


的なことを言われたんだ。


もちろん即お断りした。

< 50 / 311 >

この作品をシェア

pagetop