恋愛温度(番外編も完結しました)
「…んね、もう入れていいでしょ?」


「だめ、もう少し…」


「だって、、もうこんなに…ねえってば!」


「OKイマだ!」


ジョワ~~!!


部屋いっぱいにあまじょっぱい香ばしい匂いが立ち込めた。

昨日材料買って用意していたらしい、すき焼きを、

朝から、といってももう11時なんだけど

二人で囲んでいる。


部屋の持ち主は、鍋奉行と化し、

材料の切り方から、

割り下の入れるタイミングまで、細かく指示を出してくる。


「くうぅ、もう、たまらないこの匂い!」


「よし、煮えたところからどんどん行け!

肉もガンガン入れるぞ!」


キャイン!

私はしっぽパタパタ状態で、すき焼きにがっついた。
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