恋愛温度(番外編も完結しました)
「よく食うな。昨日潰れるほど飲んだんじゃなかったのか?」


私は鍋に残るしらたき突っつきながら、

首をかしげた。


「そういえば、ねえ?

 別に二日酔いもないみたい。

 昨夜は、つまみのチーズとプリッツとサラダつまんだぐらいで、

 カクテル飲んで潰れたから、、お腹すいてるのかなあ?」


昨日は不安で胸がいっぱいで食べられなかったんだ。

お酒だってそんなに飲んだわけじゃない。

自分の中の受け入れきれない事実に、

キャパオーバーだったんだ。

『俺に預けとけ』と和司に言われて、

つかえたものがストンと落ちたというか

やっと呼吸ができるようになったという感じ。




< 66 / 311 >

この作品をシェア

pagetop