恋愛温度(番外編も完結しました)
達也は、そんな主人公によく似てた、
顔じゃなくて、
明るくて、いい加減で、
自分勝手で、
ダメ男を絵に書いたような男だった。
でもあったかくて、
一緒にいる時間が愛しかった。
大好きだった。
そんな彼と一緒のハチャメチャな2年間は
色のつかない私の世界を、
派手な原色の太いクレヨンで
塗りこんで、
未だ、私の中に
大切にしておきたい何か。
失くしたくないものの何かとして鎮座している。