恋愛温度(番外編も完結しました)
まだ眠っている和司の顔を眺めながら、

愛しいと思った。



まだ、ちょっと早いけど、

シャワーを浴びて、朝ごはんも作ろう。

立ち上がろうとした瞬間、

引き戻される力にバランスを崩した。

「ひゃ、」

和司の長い手に抱きすくめられて

必要以上にドキドキした。

「まだ、早いじゃんまだベッドにいろよ。」


「だって、二人じゃ狭いし、シャワーも浴びたいし、

 朝ごはんも作りたいし…」

うるさいと言わんばかりに唇が塞がれ、

舌がねじ込まれる。


「んっふぁ…」

息継ぎもままならないような激しいキスは、

体中全部が支配されてしまうような感覚に襲われ、

何もかもどうでも良くなってしまう。


気が遠くなるくらい味わい尽くされた後、


離された時には気絶寸前だった。




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