もう一度…愛すよ…


美和はどこからどう見ても、貧相な暮らしをしていたなんて想像もできないほど、高価な着物も履き物も、小物も身につけていても似合う。


これら身につける物は、美和の為に存在しているとも思う。


どこで育ったお姫様だろう。


城に来る客も驚く程の美しさ。


こんな綺麗な方、どこの出身だとよく聞かれる。


幸春も恥らうことなく、

「わたしが城の外から連れてきた。一目で側におきたいと願ったのだ」


堂々と美和の事を話す。


そんな事が面白くない、正室…『お咲様』


あんな女が来たから…私は幸春様に捨てられた…


そお思い、いつか殺したいとずっとその日を待ってる


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