夏の日差しと狼のいろ。


町に着いたウルーは無言で医者のもとへツキと治療代をおき砂漠へ戻った。



正体のことも、あるがウルーが砂漠を離れてはいけないのだ。


ウルーは無言でツキとの別れを惜しみながら砂漠へ走り去った。


いつものように早くではなく―





 ―なんども後ろを振り向きながら。





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