夏の日差しと狼のいろ。




「んー…」


 朝日が差し込み、
 ツキは目を覚ました。


 まだウルーは横で寝ていたが
 ツキはむくりと起き上がると、

 てとてと、と部屋に設置された
 冷蔵庫に向かう。



 お酒のせいか、ちょっぴり頭が
 痛かった。



 ちらりと振り向くと
 向こう側のベッドでは
 リルが丸くなって寝ていて、

 ミリシアがほけっとして座ってる。



 「おはようございます」


 ツキの挨拶に、
 ミリシアはにこりと笑う。


 「あら、おはよう!
  お酒飲んじゃうと、ダメね」



 恥ずかしそうに笑いながら、
 頭を押さえたから、

 きっとミリシアも頭が
 痛いんだろう。




 ツキはもう一度会釈してから
 冷蔵庫をかぱっと開けた。


 そこから水のペットボトルを出し
 一口飲んでから、
 ツキは洗面所に向かった。




 とりあえず、顔を洗わなきゃ…








 そしてツキは洗面所に入り、
 鏡の中の自分を見てちょっと
 苦笑いを浮かべる。



 「髪ボサボサ…」



 きちんと布団に
 入って寝なかったからか
 髪は寝癖がいっぱいついていて

 少しクマが出来ていて。




 ツキは近くにあった櫛で
 髪を梳かしてなんとか

 寝癖をとった。



 それから顔を洗い、
 部屋に戻る。
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