夏の日差しと狼のいろ。
ツキはひょこひょこと部屋に入った。
そして奥に見える、シルクに声をかけた。
「ねぇ、私、明日砂漠に行ってみる」
そう言うとシルクは
「いきなりじゃない、大丈夫なの?」
そう言ってきた。
「うん。水筒かってきたから朝になったらいれといて。」
そういうと5年前からつかっている自室に駆け込んだ。
部屋についたらまずは暑苦しいローブを脱いだ。
そしてふと考える。
(明日はローブ…脱いでいこうかな)
そのほうがすっきりするし、ウルーも気がつくかも。
気がついてもらえないと大変だ。