夏の日差しと狼のいろ。
そのうち、ぽつりと小さく
黒いものが先に見えた。


その横で銀色のものも
きらきら光っている。



ウルーとサンドルだ。



ツキが予想したとおり
二匹はゆっくりと余裕に歩いていた。



まさかツキが
追いかけてきて、追いつけるなんて

まったく思っていないみたいだ。



ツキは横すべりして止まると
忍び足で歩きだした。




真っ白なので
ツキとアルの姿は絶対に

遠くからは見えない。





ツキはゆっくり、
でも早足に二人を追いかけていった。

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