夏の日差しと狼のいろ。
次の日の早朝、5時くらいにシルクに入れてもらった水筒を小さな腰バッグにいれて
町中ではローブを着て出発した。
「行ってきます」
そういうと
砂漠のほうへ走っていった。
シルクが心配そうに見送ってくれた。
町の外からは突然、砂漠がはじまっている。
ツキは砂漠にでるとローブの帽子をとった。
さわやかな朝の風が耳をそよそよとなでる。
耳をぴくぴくっと動かした。
(やっぱり聞えやすい!)
そしてはじめてウルーと出会ったところ目指して走り出した。
道に迷わないように足跡をしっかりつけておいた。
朝日がのぼるころには半分くらい進んでいた。