夏の日差しと狼のいろ。
第6章▼結末と最後
青と魔法の奏者
「…っっ」
しばらくすると
少し光がおさまった。
少しおさまってもなお、
小箱は青白い光を放ち、
ツキの目を銀色に染めていた。
「…何が、起こったんですか…」
アルがおそるおそる
近づいてきてツキを見上げた。
ツキは首を振ると、
目を擦った。
目が痛い…
ツキはすぐに気をとりなおし
小箱を見る。
ちらちらと何かが光り、
ツキに何かを伝えている。
ツキはそれを読み取ろうと
顔を近づけた。
「"宝石が融合し時力現れり"?」
ツキが呟くと
アルが怪訝そうに目を細めた。
「何言ってるんですか?」
ツキは首を傾げる。
しかし次の瞬間、
ぴんとひらめきツキは顔をあげた。
「わかった!」