夏の日差しと狼のいろ。


「俺も、またツキと居られて嬉しい」



ウルーはそう言うと
落ち着かなげに尻尾を一度揺らし、

照れたように笑って言った。


「俺はツキが、大好きだからな」



ツキの心のそこから
温かいものが広がり
自然に笑顔がこぼれた。



照れたように頬を赤くするウルーも
無表情なウルーも
怒ったウルーも
嫉妬したりするウルーも


すべてが大好きで、
愛していて、幸せだった。



「私もウルーが大好き」


そういうと
いつの日にかしたみたいに
ぐいっとウルーの

服の襟を引っ張って
顔をよせるとその唇にキスした。



「今のはね、お返し!」



ウルーは一瞬びっくりしたように
してから、笑う。



ウルー、大好きだよ…



ツキ達はしばらく
くすくすわらいあった。

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