夏の日差しと狼のいろ。
「……っっ」
緊張する、今にいたるのだった。
ツキの見た目は意思からか
完全に雪狼ではなく、
前の姿もまざった姿だった。
茶色と青のオッドアイで
髪の色も半端で。
町の人達は
自分を認めてくれるのか
ツキは正直不安だった。
ツキはもんもんとそんなことを
考えながらふと顔を上げた。
後ろを振り返る。
振り返るとウルーとアルが
暇そうにしている。
ウルーとアルは
もとの居場所に帰ってしまうのか
ここで暮らすのか。
ふとそんな疑問がわいた。
ウルーは町の人達が
良いと言ったら居てくれそうな
そんな気もする。
(アルちゃんは帰っちゃうのかな…)
ツキは三人で旅をしたのが
すごく、すごく楽しかった。
だから。
「二人はこれから…
どうする、の?」
気がつくとそう聞いていた。