夏の日差しと狼のいろ。
そしてある日ツキがウルーのところへ行くとウルーがいなかった。
「ウルー?」
ぐるりと部屋を見回してもウルーはいなかった。
ツキはしゅん、と耳をたれた。
そしてすこしだけ、家の中でまってみることにした。
少し出かけているだけかもしれない。
自分でもってきた時計がチクタクとなっている。
しばらくして時計は3時半をさした。
(遅いなぁ…)
ツキは前みたく眠ってしまわないように起きてウルーを待っていた。
でもウルーは帰ってこない。
結局ウルーがこないままツキが帰る時間になってしまった。
明日早く来よう、そう決めてツキはウルーの家を出た。
すると。
「…!!!」
そこにウルーが倒れていた。
ツキはあわててウルーにかけよった。顔が赤い。
おでこにそっと触れると熱があった。
ツキはとりあえずウルーを家に運んだ。