夏の日差しと狼のいろ。
ツキはずるずるとウルーを引きずって運んだ。
ツキは体が小さいわけではなかったがウルーは大きいので重たい。
やっとのことでウルーを運ぶと必要最低限しかない家具からベッドを探してベッドに乗せるのは重すぎて無理だったので
布団だけを引きずって床にしいた。
そしてそのうえにウルーを寝かす。
そんなに熱が高すぎるわけではないが
普段疲れているのか起きる様子はなかった。
ツキはせっせと濡れたタオルをウルーのおでこにのせたり汗をふいたりした。
そんなことをしているとウルーの呼吸は楽そうになってすやすやと寝息をたてた。
ツキはほっと一息ついて額の汗を拭った。
同時に大変なことに気がつく。