夏の日差しと狼のいろ。
―夜になってしまった。
ツキはウルーの看病に必死になっていて気がつかなかったがあたりは真っ暗で時刻は八時ごろ。
この時間に帰ることは、危険だ。
でも帰らなかったらシルクが怒り狂うだろう。
ツキはもんもんと考えたすえ結局ココに泊まらせてもらうことにした。
何故か緊張してしまった。
(ウ、ウルーは病気だから)
言い訳のように自分にそんなことを言い聞かせた。
そしてソファーに座って足をぶらぶらさせながらウルーの寝顔を見つめた。
銀色の髪はばさばさだが綺麗で、不思議な雰囲気をかもしだしている。
いつもは無表情なウルーも寝顔は可愛いかった。
ずぅっとツキはぼんやりウルーの寝顔を 見ていた。
―そこではっとする。
(わ、私何してるんだろ)
急に一人でパニックになって赤面した。
何だか恥ずかしかったのでツキはソファーで眠ることにした。
布団は、ウルーに譲ることにした。
(少し寒いけどへっちゃらだよね)
そして寝転び眠りにおちた。