夏の日差しと狼のいろ。
布団に入れてもらうとツキはウルーと逆方向を向いた。
しばらく沈黙だったがウルーが寝ているわけではないのがわかる。
しばらくしたらウルーが話かけてきた。
「何怒ってるんだ?」
ツキは向こうを向いたまま「お、怒ってるんじゃない…よ」
と言った。
ウルーは理解できないようすだ。
ツキはウルーと入った布団がぬくもり、あろうことか眠気が襲ってきた。
ツキはドキドキと鼓動を早く打つ心臓を無視して勇気をこめた。
(い、言おう…わからないかもしれないけど…っ)
そう決意するとツキはくるりとウルーのほうを向いた。
ベッドは広くなくてウルーの顔が近い。
顔がぼっ、と熱くなった。
頬が赤く染まる。