夏の日差しと狼のいろ。
まだウルーはじっとしている。
(うわぁ…どうしよう…?)
ツキはそんなことを考えだした。
そしてもう一度ウルーに声を かけようとした。
でもその前にウルーが口をひらいた。
「昨日…のアレは…?」
ツキは焦った。
どう返せばいいかわからない。
まさか伝わらなかったのだろうか。
しかしツキが何も返すまえに
ウルーが話出した。
「俺のことが、好きなのか?」
ツキは視線をつぃっと逸らした。
そう直球的にに聞かれると、恥ずかしい。
「そっ…そうだけど…」
照れ隠しに自分の尻尾を意味もなくなでつけた。
そしてツキがふいに顔をあげるとーー…
「…っ!!!」
ウルーの顔が真近にあって目があった次の瞬間にはキスをされていた。
ウルーはすぐに離れたがそのあとの顔は得意げだった。
ツキは照れながらも笑ってしまった。
「昨日は一晩眠れなかったからな、かえしだ」
ウルーはふっと笑うといつもどおり起き上がり、外の空気をすいに外へ言った。
しばらくぽつんとベッドに座っていたツキもそのあとを追って外へ出た。
嵐はすっかりやんでいた。