夏の日差しと狼のいろ。
>>Sideウルー
手を振ってさってゆくツキを小さな背中が見えなくなるまで見送った。
やがてツキが見えなくなるとウルーは家の中へ戻った。眠さのせいかぼぅっとする。
部屋の中にはぼんやりとツキの匂いが残っていた。
ウルーは昨日のことを思い出した。
自分の気持ちがどうなのか、わからなかったが昨日は嬉しかったように思った。
ウルー確かに幸せを感じている。
ウルーはぱさっと尻尾を大きく振るとベッドに寝転がった。
もちろん、昨日眠れなかったぶんの仮眠をとるために。
しばらくまどろんでいたがやがてウルーは眠りについた。