璃子
1月10日
1月10日
今日は寒い1日でした。
七絵…、いつもお父さんは私のことを七絵と呼びます。
おかしいね、私の名前は璃子なのに。
お父さんは今日も優しかったです。
優しく、私に微笑みかけ、頭を撫でます。
髪に、おでこに、唇に、やがて身体中にキスを落とし、私を愛します。
七絵、七絵。
そう何度も呼ばれるうちに、まるで自分が会ったこともない七絵さんになったような気になります。
お父さん。
お父さん。
雄次郎さん。
今日はお母さんの命日です。
そして、私の15歳の誕生日でもあります。
15歳になった私はお母さんと瓜二つだそうです。